日進月歩な仮想化日記

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NSX ALBの動作検証③ L7レイヤなどでのトラフィックコントロール

今回はALBにおけるトラフィックコントロール機能について書いていきたいと思います。

1. ALBのトラフィックコントロール機能

GUIおよびData Scriptを使って柔軟にコントロール可能。
ポリシーにより、ネットワークレイヤーセキュリティ、HTTPセキュリティ、HTTPリクエスト、HTTPレスポンスの高度なカスタマイズが可能。
L7とIPレイヤの同時条件なども選択可能。

2. 設定方法

Virtual Serviceの設定画面で、【Policies】の編集画面を表示する
設定するポリシーを編集

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HTTP SecurityのActionは以下の通り

Send Response 応答ステータスコードを選択可能。
Redirect To HTTPS SSLの目的のポートへの一時的なリダイレクトで要求に応答。
Rate Limit 新しい接続、HTTPリクエスト、帯域幅(Mbps)、および/またはクライアントから/クライアントのための同時オープン接続の最大数を指定。
Allow 一致した要求がさらにポリシーまたは宛先プールサーバーに進むことを許可。
Close Connection 一致した要求により、Avi VantageはFIN経由で要求を受信したTCP接続を閉じる。

 HTTP RequestのActionは以下の通り

Redirect クライアントを別のプロトコル、ポート、ホスト、またはパスにリダイレクト。※デフォルトでは変更されない。
Modify Header HTTPヘッダーまたはCookieの追加、置換、または削除を許可する。
Rewrite URL クライアントの要求されたURLをサーバーが理解できるURLに書き換えることが可能。
Content Switch 一致した要求をプール、またはそのプールを持つ特定のサーバーに転送する。

 HTTP ResponseのActionは以下の通り

Modify Header HTTPヘッダーまたはCookieの追加、置換、または削除を許可する。
Rewrite Location Header Location Headerを変更する。

3. 検証結果

policyに引っかかるとSecurity RuleかNetwork Security Rule項目にpolicy nameが表示される
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