日進月歩な仮想化日記

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NSX ALBの動作検証② 振り分け先サーバーのメンテナンス時の動作

今回はロードバランサーの振り分け先サーバをメンテナンスする際などに、振り分け対象から外したい場合の設定方法、挙動を検証した結果を書いていきたいと思います。

1. サーバのアクティブコネクションの切断設定

サーバに接続されているコネクションを切断するまでの時間が設定可能
可能な設定値
 -1:切断しない
 0:即時切断
 1〜7,200分の範囲

2. 設定方法

ALBの管理画面で【Applications】→【Pools】→対象pool編集(鉛筆マーク)で編集画面を表示し、【Settings】→【Graceful Disable Timeout】に値を設定します。

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3. 検証結果

通信中に30秒のwaitを発生させ、wait中にサーバを振り分け先から外してみる。

timeout 処理にかかった時間
0 50s
1 30s

 timeout値が0の場合、通信中に切断され他のサーバに接続しにいっているため50秒かかっています。
1の場合は切断までに1分の猶予があるためサーバが切り替わらずに30秒で完了していますね。