NSX ALBの動作検証⑤ Service EngineのScale out、Scale in、Migration時の動作確認
今回はNSX ALBのSevice Engineの増減について動作確認を行った結果を書いていきたいと思います。
NSX ALBでは、ロードバランスを行うSevice Engineは仮想アプライアンスとしてVMware環境にデプロイされますので、追加、削除等が非常に柔軟に行えます。
1. Scale out
実施前の状態を確認すると、Service Engineが2つあり、「Avi-se-dsycn」「Avi-se-ykkbq」という名前であることが分かります。
仮想アプライアンスも同名でデプロイされていますので、vCenterのインベントリを見ると同名の仮想マシンが確認できます。
Service Engineを増やす場合は上の画面の「Scale Out」をクリックして増やします。
クリックすると以下の画面が表示されます。
増やす対象のVirtual Serviceに設定されているVIPが自動で表示されており、Scale out先の選定は自動となっています。
自動の場合、Scale out先のホストはVirtual Serviceに設定されているクラスタのいずれかのホストとなります。
明示的に指定したい場合はプルダウンから選択することも可能です。
上の画面でScale outをクリックすると新しいService Engineが作成されます。
10分程度で完了し、Service Engineが3つになりました。
2. Scale in
Service Engineを削除する場合は「Scale in」を選択します。
Scale outの時と同じような画面が表示され、削除する対象を自動、もしくはプルダウンから選択してScale inをクリックすれば削除されます。
※画像はService Engineが2台の時の画像です
3. Migrate
Service Engineが故障した場合などに、既存のService Engineをそのまま別のService Engineに移行したい場合に実施します。
Scale out,inの時と同じように、Migrateを選択すると以下のような画面が表示されるので、移行元、移行先のService Engineを選択してMigrateをクリックすればMigrateが実行されます。
※移行先は既存で作られているものではなく、新規のService Engineとすることも可能です
新規にすると、新しいService Engineが作成されます
上記のようにいずれの操作も特に特別な知識を必要とせず簡単に実施できますね。
物理機器のロードバランサーを増やしたり減らしたりする際の作業と比較すると、非常に短時間で簡単に実施できました。