VMworld 2021①
去年に引き続きオンラインでの開催でしたが今年もVMworldが開催されました。
今年も様々な発表がありましたので内容をまとめていきたいと思います。
VMworld 2021 General Session
今年のVMworldでは新たにCEOを引き継いだRaghu Raghuram (ラグー・ラグラム) 氏によるGeneral Sessionから開始しました。
その中で、VMwareがこれから担っていく役割について、以下のように語っていました。
まず、2000年代のチャプター1では仮想化市場のリーダーとして、さらにその後のチャプター2ではプライベートクラウドにおけるリーダーとしての役割を担ってきたと語り、
現在、そしてこれからはマルチクラウド環境におけるリーダーといての役割を担うチャプター3を迎える時代になると語っています。
「マルチクラウド」という今年のVMworldにおける大きなテーマを掲げたうえで、さらに様々な発表がされました。
まず、マルチクラウドを実現するための戦略として「VMware Cross-Cloud Services」が発表されました。
これはVMwareによって統合された様々なサービス群を表しており、柔軟性とセキュリティを備えたアプリケーションを様々なクラウド上で実行するための機能をユーザーに提供していくという戦略となります。
この「VMware Cross-Cloud Services」に含まれる5つの機能については以下の通りとなります。
- App Platform
迅速にアプリケーションを生み出すためのTanzuファミリーを中心としたKubernetesプラットフォーム - Cloud Infrastructure
VMware Cloud や 従来オンプレミスvSphereなどアプリケーションが実行されるインフラストラクチャ - Cloud Management
マルチクラウド利用時のコスト管理やセキュリティを統合管理するためのサービス - Security + Networking
NSXやサービスメッシュなどデータセンターネットワークにおけるセキュリティを高めるための製品群 - Anywhere Workspace + Edge
Workspace ONE / Carbon Black / VMware SASEによる "分散された" 従業員職場環境からのアクセス
上記についての詳細は次回にしたいと思いますが、「VMware Cross-Cloud Services」という戦略はとても興味深いものでした。
これからもVMwareには注目ですね。